村瀬 泰一 どっとこむ を
ご覧になれなかった方のために


このページは、「村瀬 泰一 どっとこむ クラシック館」から、
「クラシック館」ではない、 「 村瀬 泰一 どっとこむ 」 の、
いわゆる「本館」(設立当初は、「新館」と呼んでいたような?)に移転いたしましたが、
ここ「 村瀬 泰一 どっとこむ 」 本館では、
閲覧できるブラウザが限定されています。


その原因のひとつは、現時点で最大のシェアを有していると思われるブラウザである、
InternetExploreの、最新バージョン(または比較的新しいバージョン)しか
想定していないような技術についても、 「 村瀬 泰一 どっとこむ 」 において採用する可能性を、
私が否定できなくなりつつあることにあります。

ですが、ここで、より深刻なのは、
村瀬 泰一 どっとこむ 」 が設置されているレンタルサーバにおいては、
「SPRY Mosaic」などの極めて古いブラウザでは、
TOPページも含めて一切のコンテンツを表示できない
ということです。


ここでは、 どのような条件をみたしたブラウザが、
村瀬 泰一 どっとこむ 」 のTOPページについて、
<まがりなりにも>表示可能であるか
について、
現時点における私の推測を開示しておこうと思います。
調査過程についての備忘録も兼ねている関係上、
技術情報文書に徹しきれていない点もありますが、
そこは御容赦ください。


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[広告] おしまい

まず、SPRY Mosaic で、 「 村瀬 泰一 どっとこむ 」 のTOPページを閲覧しようとして
レンタルサーバの会社の広告ページが出て来て以来、数ヶ月間は原因不明のため、
村瀬 泰一 どっとこむ 」 の存在自体を積極的には公にできぬまま、
放置せざるを得ませんでした。
その後、原因を調べ始めて、最初に私が疑ったのは、
原則としてブラウザに依存する HTTP_USER_AGENT 情報でした。

HTTP_USER_AGENT 情報とは何ぞや、と思った方もいらっしゃるでしょう。
そこでまず、ご承知おき願いたいのは、ブラウザがサイトを閲覧する際には、
さまざまな情報を、サイトの置かれているサーバに送信しているということです。

さまざまな情報とかいっても、個人情報とかは原則として含まれてないと思いますが、
まぁ、閲覧者がどこのプロバイダに加入しているかは分かるかもしれませんが。
でも結局、閲覧者が誰か特定できるような情報は、原則として含まれてないとは思います。
セキュリティホールのあるブラウザでCookieとかを使ってるとどうかと言われると、
私も詳しくはないのですがね。

個人情報はさておき、閲覧時にブラウザがサーバに送信する情報の中で、ここで重要なのは、
HTTP_HOST 情報と HTTP_USER_AGENT 情報の2つです。
大雑把に言えば、
HTTP_HOST 情報というのは、ブラウザがどのサーバにあるサイトを閲覧しようとしているか、という情報です。
HTTP_USER_AGENT 情報というのは、短縮して USER_AGENT と書くこともあるようですが、
閲覧者が、どのOSとどのブラウザを使用しているか、という情報です。
たぶん。

ちなみに、HTTP_USER_AGENT 情報も含めて
サイトの置かれているサーバにブラウザが送信する情報の一部を、
あらかじめ変更する機能のあるソフトも存在します。「プロキシ」と呼ばれるものです。
また、一部のブラウザにも、そういう機能があるそうです。
先ほど「原則としてブラウザに依存する HTTP_USER_AGENT 情報」と書きましたが、
そこで「原則として」と書いたのは、そういう理由からです。

また、Internet上には、こちらのブラウザから送信された
HTTP_HOST 情報や HTTP_USER_AGENT 情報などの、
さまざまな情報を表示してくれるサイトがいくつかあります。
その中でも、SPRY Mosaic にも対応しているサイトとして、
確認野郎 Ver.0.24 」 というサイト(あるいはサイト内のファイル?)があります。

ところで、SPRY Mosaic の設定画面(「ツール」→「オプション」→「拡張」)の中には、
「旧式サーバー対応」の欄があり、「HTTP 0.9 を使用」という項目があります。

この「HTTP 0.9 を使用」という項目をチェックしておくと、
旧式サーバにあるサイトも閲覧できるようになるそうです。
ですが、ここでいう「旧式サーバー」というのは、どのくらい旧式のサーバを指すのか、
私にもよくわからないのですが。

この「HTTP 0.9 を使用」という項目をチェックした状態で
先程の「確認野郎 Ver.0.24 」 にアクセスすると、
HTTP_USER_AGENT 情報が送信されていないようでした。

HTTP_USER_AGENT情報は、ブラウザの種類によって、異なる表示をしたり
別のファイルを表示させてりするのに使われます。
PCと携帯電話とで同じアドレスを入力しても別の表示になるサイトもあるそうですが、
たぶん、そういうサイトは、HTTP_USER_AGENT 情報によって、ブラウザの種類を判別していると思われます。
少なくとも、その方法について解説した本は、大きい書店には何種類もあります。
#他の方法を御存知の方は、参考までに、私にも教えて下さい。
#メールアドレスは下のリンクからTOPページに移動すれば、下のほうに書いてあります。

携帯電話のサイトの件はさておき、
HTTP_USER_AGENT 情報を送信しないアクセスについて無条件で弾く設定になってることは、
SPAMメール宛先収集ロボットを弾くためにも十分考えられることです。
これだと、ひょっとすると、Apache の .htaccess ファイルの mod_rewrite の設定次第では、
うまく表示できるかもしれません。
それでSPAMメールが増えたとしても、公開用メールアドレスを変えていくまでのことです。
#ちなみに、Apacheとは、 「 村瀬 泰一 どっとこむ 」 が入ってるレンタルサーバに
#採用されているWebサーバ ソフトの名前であり、
#.htaccess というのは、その設定ファイルの一つです。

しかし、残念なことに、SPRY Mosaic で、 「 村瀬 泰一 どっとこむ 」 のTOPページを
閲覧出来ない理由は、HTTP_USER_AGENT 情報を送信しないことではありませんでした。

SPRY Mosaicの「HTTP 0.9 を使用」のチェックを外した状態で、
確認野郎 Ver.0.24 」 にアクセスすると、
HTTP_USER_AGENT 情報が送信されているようでした。
しかし、相変わらず、 「 村瀬 泰一 どっとこむ 」 のTOPページを閲覧出来ません。

そこで、私は、現時点においては、
SPRY Mosaic で、 「 村瀬 泰一 どっとこむ 」 のTOPページを閲覧出来ない理由は、
HTTP_HOST 情報が、ネームベースではなくIPベースで送信されているから
ではないか、と考えています。

つまり、HTTP1.1に対応したブラウザと、HTTP1.0のブラウザの一部は、
HTTP_HOST情報を、目的サイトのドメイン名を送信(ネームベース)できるそうですが、
それ以外のブラウザでは、HTTP_HOST情報を、目的サイトのあるサーバの
IPアドレスで送信(IPベース)しているそうです。
#この辺の話は、書店での立ち読みでの記憶を基にして書いていますので、
#多少不正確かもしれませんが。
確かに、SPRY Mosaicで 「確認野郎 Ver.0.24 」 にアクセスすると、
「HTTP 0.9 を使用」のチェックのいかんにかかわらず、
HTTP_HOST情報を、サーバのIPアドレスで送信しているようです。
#ちなみに、Internet Explorer 6.0 では、
#ツール→インターネットオプション→詳細設定の「HTTP 1.1 を使用する」のチェックを外して
#HTTP1.0 で作動するようにした場合も含めて、目的サイトのドメイン名を送信するようです。

IEはさておき、SPRY Mosaicでは、「HTTP 0.9 を使用」のチェックを外して、
HTTP1.0で作動するようにしても、
やはり、 「 村瀬 泰一 どっとこむ 」 のTOPページを閲覧出来ません。

現代においては、HTTP_HOST 情報をネームベースで送信できないブラウザは、
余程シェアが低いらしく、HTTP_HOST 情報をネームベースで送信できるブラウザのみを
想定した書籍も散見されます。
そんな中でも、Apacheの解説書や解説サイトの中には、
HTTP_HOST 情報をIPベースでしか送信できないブラウザに、
特定のファイルを表示させるよう設定する方法が書かれているものもあります。
バーチャルホスト(Virtual Hosts)の設定、という方法を用いるものです。

だが、しかし。この方法は、Apacheの httpd.conf という設定ファイルをいじらねばならず、
しかも、httpd.confなるファイルは、前述の.htaccess ファイルと違って、
レンタルサーバの1ユーザーにすぎぬ私には、アクセスできないファイルであります。


ここで、考えられる対策としては、
(1)古いブラウザは無視する。
(2)「 村瀬 泰一 どっとこむ 」 、いわゆる「新館」は新しいブラウザを前提としつつ、
古いブラウザでも表示できる、いわゆる「旧館」も存続させる。
(3)root権限を与えられるか、せめてhttpd.confを設定できるような所に乗り換える。
この場合には、専用サーバは料金が高いので、VPS(ヴァーチャル・プライベート・サーバ)になるでしょう。
(4)はじめから古いブラウザでも表示できる設定になっている所を探して、乗り換える。
(5)自宅サーバの設置。
といったところが考えられます。

このうち、(1)は一番楽だけど論外として、
(5)については、固定IPアドレスに変更しないと厳しそうだし、
そもそも、外出中にPCの電源を入れたままにしておく趣味は、私にはありません。
少なくとも今のところは。
#まぁ、ゴミ出しくらいならPCの電源を入れたまま行くこともありますが。

(4)については、クラシック館や、クラシック館の2004年1月の移転前の所みたいな、
プロバイダ系のところは、そういう設定になっている所が多いみたいです。
ちなみに、私の勤めていた のサイトが以前あったプロバイダも
そういう設定になっているようです(サイト移転後はX)。
しかし、プロバイダ系は、レンタルサーバに比べて、制約が多いのは事実でしょう。
だからといって、両方を使い分けるのでは、結局(2)と同じです。
古いブラウザでも何らかの表示ができる設定に、最初からなっているような
レンタルサーバを探せれば一番いいのでしょうが、
それは長期的な課題ということにしておきます。

そこで、(2)と(3)ですが、やはり(2)の方が費用が安そうです。
これだと、せっかく取得した新館のドメインを移転させる必要もありませんし。


こうして存続することとなった旧館が、 「村瀬 泰一 どっとこむ クラシック館」 というわけです。でした。


その後、クラシック館のあったプロバイダ側の事情(「Page ON」サービスの終了)により、
クラシック館は閉鎖のやむなきに至り、このファイルも新館に移転いたしました。
上記の(1)〜(5)でいうと、当時としては「論外」だった(1)になってしまいました。


以上のような経緯から、私は、現時点においては、
村瀬 泰一 どっとこむ 」 のTOPページを閲覧出来るブラウザとしての条件は、
HTTP_HOST 情報が、ネームベースで送信できるブラウザであること
と考えています。
つまり、HTTP1.1に対応したブラウザと、HTTP1.0のブラウザの一部です。



補足説明 〜 私とSPRY Mosaic
ところで、このページにしばしば出てきた、SPRY Mosaicというブラウザ。
懐かしいと思う人も、聞いたことがないと思う人も、いることでしょう。
私がこのブラウザを含む「INTERNET IN A BOX 2.0」というTCP/IPアプリケーション集の
16bit版を買ったのは、1995年の暮れか、1996年の初めごろだったでしょうか。
#「INTERNET IN A BOX」でぐぐって出たサイトによると、95年11月7日発売とのことです。
#Windows95の日本語版の発売(同年11月23日0時)の十数日前でしたか。
当時の私のメインPCはNECのPC-9801NS/Rで、グラフィック周りの制約などから
Windows95には未対応でした。
で、Win95発売後もしばらくは、MS-DOS6.2とWindows3.1しか使えない状態が続きます。
#Win95のセーフモードでなら起動できたという噂は、パソコン通信の上で流れましたが、
#そのためだけに、NEC用のWin95を買う気にはなりませんでした。
#それに、今にして思えば、セーフモードのWin95より、エンハンスドモードのWindows3.1の方が使えるという気がします。
今では想像もつかない人もいるかもしれませんが、Windows3.1にはTCP/IPソフトが添付されておらず、
この「INTERNET IN A BOX 2.0」みたいなTCP/IPアプリケーション集を入手しないと、
Internetに接続できなかったのです。
#日本語版の出たWindowsに限ると、TCP/IPソフトがOSに含まれるようになったのは、
#Windows95からのことです。
その後、数ヶ月間は、SPRY Mosaic の16bit版は私のメインブラウザであり続けましたが、
アメリカで好評を博した Netscape Navigator なるブラウザが、バージョン2.0から
日本語にも対応したということで、NNを買ったのが1996年5月。
これに伴い、SPRY Mosaicは私のメインブラウザではなくなったのですが、
TCP/IPソフトやTELNETソフトなどを通して、INTERNET IN A BOX 2.0 の世話になり続けてました。
その後、最初の自作DOS/V機の「建造」やWindows95以降の32bitOSの導入を経たある日(時期不詳)、
INTERNET IN A BOX 2.0 の32bit版が500円?で叩き売られていたのを見つけて購入。
それ以降、SPRY Mosaic の32bit版は、私のメインブラウザにこそ、なりえていませんが、
私の製作するHomePageの表示確認ブラウザの地位を保っております。しばらく保っていました。
ですが、2015年春には、私の製作するHomePageも全て SPRY Mosaic 非対応になる予定です。





最後に
2006年9月の一時期、 「確認野郎 Ver.0.24 」 が、不調だったようです。
#2006年9月24日朝の時点では回復しています。
正直、「閉鎖されたか?」と心配しました。
ですが、2014年10月13日深夜(14日未明)の時点では、上のリンクをクリックしても辿り着けませんでした。
こういう、古いブラウザにも優しいサイトには、特に元気でいてほしいものです。



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