政党よ、選挙互助会たれ。

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少し古い話になりますが、先日
自民党が、いわゆる「郵政造反議員」の一部の
復党を認めたことについて、
国民の中には反発を感じている人も
少なからずいるようです。

NIKKEI NEWSから、「newsing」というニュースサイトに
転載されたものと思しき関連記事へのリンクを張っておきます。
ウェブ魚拓によるキャッシュはこちらです。

個人的には、そもそも、
国会議員の国会における表決行動に対して
政党が党議拘束をかけることについて
消極的な意見しか持てませんので、
党議拘束違反で党を追い出された議員の復党に
反対すべき理由は存在しないことになります。

何となくしっくりこない点があるとすれば、
自民党側が復党の条件として、
郵政民営化への賛成を求めて、
悪く言えば「節を曲げた」議員だけが
復党を認められた形になったことでしょう。

#個人的には、「郵政民営化」というのが、
#あれだけの政治的エネルギーを投入するに
#値するテーマだったとは思えないのですが。
#どうせなら、社会保険庁とか...。

そもそも、国会議員は政党の代表ではなく、
全国民の代表なのです。
> 憲法43条1項
> 両議院は、全国民を代表する選挙された議員で
> これを組織する。
ですから、個別の政策の賛否ごとに
各国会議員が己の政治的信念に基づいて
離合集散すべきなのであって、
政党だの派閥だのといった団体単位で
行動するのはいかがなものでしょうか。

そんなことを言うと、
「政党が選挙互助会になってしまう」と
いう人もいるかもしれませんが、
私に言わせれば、
政党は選挙互助会であるべきなのです。

逆に言えば、個別の政策ごとに
自分で賛否を判断できないような人々には
国会議員になってほしくないものです。

まぁ、それは、だれそれ先生の子供だから、
というだけの理由で二世議員を
支持してきた、各地域の有権者たちにも
責任はあるのでしょうが。

#政治的手腕・識見が未知数という点では、
#タレント議員もそうだけど、
#それぞれの世界で業績を上げてる分だけ、
#家柄だけの門閥貴族よりまだましでしょう。

更に言えば、
「政党本位の選挙」と評されることの多い、
比例代表制とか小選挙区制とかの
制度については、
どこがいいのか、私にはよくわかりません。
党中央の言いなりになる人でないと
政治家がつとまらないだけのシステムとしか
思えないのですが。
まぁ、制度をつくる側の人々は
「党中央」サイドの人々なわけで、
自分たちに都合の良い制度にしたと考えれば、
賛成はできなくとも理解はできます。

国会議員の選挙制度についての
個人的意見については、
またの機会にしましょう。

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このページは、村瀬 泰一が2006年12月31日 22:45に書いたブログ記事です。

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