立冬、秋真っ盛り。 (2006年11月7日立冬執筆開始、翌日脱稿、同年12月1日修正)


今日は、りっとうです。
「りっとう」と言っても、漢字の部首 (刊,列,利,刑, ...) ではなくて、「立冬」ってやつです。
つまり、今が秋の盛りの時期であるということです。
#立冬が冬の始まりではなく、「秋たけなわのころ」だという話は、
#以前に、「 立秋、暑くて当たり前。 」や 「 立春、寒くて当たり前。 」で、
#書いたとおりです。

この11月7日頃になると思い出すのは、
小学何年生かの秋に、当時の熊本市内の家で、
その秋に初めて石油ストーブを使ったのがこの日(11月7日)だったということです。

ちなみに、熊本市のような内陸性の気候の所は、
東京のような海洋性の気候の所より、季節の変化が早いのは
皆様方にとっては、当然のことでしょう。
#陸地の土や石より海の水の方が、温まりにくく冷めにくいのと、
#同程度に当然のことでしょう。
それで、この季節は熊本の方が東京より(特に朝晩は)明らかに寒いのです。
ですから、東京に住んでると、11月7日以前に暖房を使うのは、
どうしても「あるまじきこと」みたいな気がして、はばかられます。
そこで、11月上旬前半あたりに寒波が来ると、
まだその頃の室内着は薄めの秋物ということもあって、
基本的に寒がりの私には、ちょっとしんどいです。

ところで熊本市の気候を「内陸性」と言うと、日本地図を見て、
「有明海に面してるから内陸ではない」という人もいらっしゃるかもしれません。
でも、私見では、有明海は遠浅で海水の総量が小さいため、
熊本市の気候への影響は限定的です。
しかも、熊本市中心部から市東部の住宅地にかけては、
有明海との間に金峰山が存在することにより、
有明海の影響はほとんどなくなっているように思われます。
特に気温の変化の大きさは内陸性そのものです。
まぁ、あくまでも、これは私見ですけどね。
#ちなみに私は、熊本市の気候について、
#気温の変化の大きさは内陸性であるにもかかわらず、
#降水量は多いことから、
#「内陸性湿潤気候」などと呼んでいます。
#但し、私以外にこの呼称を用ゐる人が存在するか否かについては、
#未確認です。

そういえば、今年(2006年)の11月上旬前半は、暖かかったような気がします。
昨年(2005年)のその時期には、凍えてた気がします。

その点、今年の秋は暖かいですね。
「暖房解禁」という実感がありません。
ただ、明日(2006.11.8)の朝は冷えるようなことを
天気予報では言ってました。
いよいよ秋も後半ということでしょう。


秋真っ盛りのはずの立冬で、早くも暖房の話などとは、
矛盾しているようでもありますが、
単に私が寒がりなだけです。


ところで、以前に、「 秋分にて。 」に、

>これからの季節は昼より夜が長くなるということ対して、
>ちょっと不便さを感じることでしょう。
>特に、これからは夕方早い時間に暗くなるという現実に対して。

と書きました。
このこととの関連で言えば、立冬ということで、
「昼より夜が長い季節」の4分の1がやっと終わったと思いたくなります。

でも厳密なことを言えば、
確かに、秋分には太陽は天の赤道上に見えていたのですが、
地球の大気による屈折と、太陽の視半径が零ではないこととの影響から、
実は秋分の日には昼が夜より少し長かったのです (春分の日も同様です)
すると、「昼より夜が長い季節」の4分の1はもう少し先ですか。あらら。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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