小暑、ちょっと暑い...。

(2007年7月7日小暑執筆開始、翌朝脱稿)


小暑です。ちょっと暑いです。

とはいえ、今はまだ梅雨時で、暑いというより雨の多い時期ではあります。
まぁ、雨が多いといっても、以前に『夏至です。げしげし...。』でも書いたように、
東京は「梅雨期間の降水量の平年値」が熊本の半分もないし、
暑さも東京は大したことないのですが...。

立夏です。気がつけば、...。』で触れた、池袋のビックカメラで昨年末に配ってた
日本地図の2007年カレンダーにも「梅雨明けが近く、本格的な暑さが始まる頃。
集中豪雨のシーズン。」とあります。
但し、「梅雨明けが近く」と言われても、熊本も東京も7月後半になって
梅雨明けということが多く、さらに梅雨明けが遅れた年の方が印象が強く残るので、
個人的には、梅雨明けはもうしばらく先という気がします。
なお、『夏至です。げしげし...。』には、『理科年表』平成4年(1992年)版にあった、
熊本・東京などの梅雨入り・梅雨明けの平年日の古い数値が転載してあります。
むしろ、梅雨の雨は梅雨の後半の方が増える年が多いらしいので、
いよいよ梅雨本番という感じでしょうか。

これに対して、このカレンダーにある「本格的な暑さが始まる頃」との記述は、
私が『立秋、暑くて当たり前。』や『夏至です。げしげし...。』などで書いてきた、
立夏ではなく夏至が夏の始まりで、夏の暑さのピークは立秋のころである
という話とも、整合的であります。


そういえば、昨年(2006年)の「海の日」つまり
旧司法試験の論文式試験(いわゆる「論文試験」)の2日目も
東京にしては強い雨でした。
しかも、論文試験では休み時間に教室から追い出されるので、
休み時間に食事して勉強するための場所(特に屋内で教室外の数少ない椅子)の
取り合いが、雨が降ってない時(屋外の椅子も使える)よりも
激しかったような気がします。

そう、気がつけば、もうすぐ「海の日」です。
前述したことと重なるかもしれませんが、近年では、
「海の日」が旧司法試験の論文式試験の2日目になることが多く、
受験界では論文試験のことを「海の日」と称することもあります。
#ちなみに、旧司法試験の短答式試験(いわゆる「択一試験」)を
#「母の日」と称することは、以前に『 立夏です。気がつけば、...。 』で書いたとおりです。
そこで、小暑の話からは離れてしまうのですが、
「海の日」は時期的に小暑と大暑の間ですので、
論文試験の第2日目が「海の日」になったのは、いつからか、調べてみました。
まず、前提として、「海の日」について各種サイトを調べたところ、
1996年から毎年7月20日が「海の日」として祝日とされ、
「海の日」が7月第三月曜日になったのは、2003年からだそうです。
また、論文試験が2日間で実施されるようになったのは、2000年以降です。
#1999年までは3日間です。なお、『司法試験のあゆみ』によると、
#1980年まで論文試験は4日間だったそうです。

論文試験の日付については、手元の資料が確認しやすい状況にある年と
そうでない年とがあるのですが、
手元の資料が確認しづらい状況にある年(1999年と2001年)については、
検索サイトで出てきた他の受験生のHPの記載などから判断しました。
で、1996年から今年(2007年)までをまとめると、以下のとおりになります。

1.「海の日」が祝日とされた後で、論文試験が3日間だった時期
 1996年…7月20日(土・祝)〜22日(月)  ←「海の日」は7/20(土)なので第1日目
 1997年…7月20日(日・祝)〜22日(火)  ←「海の日」は7/20(日)なので第1日目
 1998年…7月19日(日)〜21日(火)    ←「海の日」は7/20(月)なので第2日目
 1999年…7月18日(日)?〜20日(火・祝)? ←「海の日」は7/20(火)なので第3日目?

2.論文試験が2日間となった後で、「海の日」が7月20日だった時期
 2000年…7月20日(木・祝)〜21日(金)  ←「海の日」は7/20(木)なので第1日目
 2001年…7月21日(土)?〜22日(日)?   ←「海の日」は7/20(金)なので論文前日?
 2002年…7月20日(土・祝)〜21日(日)  ←「海の日」は7/20(土)なので第1日目

3.「海の日」が7月第三月曜日となって以降
 2003年…7月20日(日)〜21日(月・祝)  ←「海の日」は7/21で第2日目
 2004年…7月18日(日)〜19日(月・祝)  ←「海の日」は7/19で第2日目
 2005年…7月17日(日)〜18日(月・祝)  ←「海の日」は7/18で第2日目
 2006年…7月16日(日)〜17日(月・祝)  ←「海の日」は7/17で第2日目
 2007年…7月15日(日)〜16日(月・祝)  ←「海の日」は7/16で第2日目

論文試験の第2日目が「海の日」になったのは、
「海の日」が7月第三月曜日になった2003年からのようです。
第2日目に限定せずに、論文試験を指して「海の日」と称する語法については、
1996年に「海の日」が祝日として制定されてからは概ね妥当するようです。
#2001年だけは試験前日のようですが。
過去の論文試験の日程などに誤記がありましたら、お知らせ頂ければ幸いであります。
メールの宛先は、ホームページ公開用のアドレスについては不定期に変更いたしますので、
村瀬 泰一 どっとこむ TOPページ』をご覧下さい。


ところで、「小暑」は、「しょうしょ」と読むそうです。
「う」が抜けると「処暑(しょしょ)」になって、1ヵ月半ほどずれてしまいます。
「春分(しゅんぶん)」と「秋分(しゅうぶん)」が、「ん」と「う」の違いで
半年ほどずれるのと、同様に気をつけて下さい。


ちなみに、今日は「七夕」で、
しかも今年の七夕は、200777日というの並ぶ七夕だったのですが、
そっちの話は、「二十四節気シリーズ」から離れるので、割愛しましょう。
#「海の日」も「二十四節気シリーズ」としては脱線だけど、
#これは『立夏です。気がつけば、...。』での公約?ということで...。


小暑の話よりは、 論文試験 と「海の日」の話が中心になってしまいましたが、
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


村瀬 泰一 どっとこむ TOPページ に戻る。
二十四節気シリーズ カテゴリーページ に戻る。