必修科目未修について(参)

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履修漏れ高校生の「救済策」が、まとまったようです。
NIKKEI NETの該当記事へのリンクを張っておきます。
数ヵ月後にはリンク切れしていることでしょうが、
ウェブ魚拓によるキャッシュをこちらから閲覧可能です。

それにしても、最大で、70時限+リポート提出ですか。
もう少しやらせても良いのではと思います。

今の大学入試って、ほとんどの試験は2月下旬には
終わるのでしたっけ?

だとすると、卒業式を3月末に延期するだけで、
大学入試の後だけでも、
1日5時限*週5日*4週間=100時限
くらいはできるはずです。

入試前にも少しはやれよ、ってことだと
140時限くらいは、やらせてもいいと思います。

遠くの大学・予備校に行く人で、合格発表の前後に
手続きのために1週間くらい欠席する人もいるでしょうが、
そういう人でも、入試明けだけで70時限はできるはずです。

この場合、入試明けの期間は、
世界史の教員は、3年の補習しかできないので、
2月までに1,2年生は世界史を前倒しして、多めにやっておいて、
3月には、1,2年生は世界史をせずに、
他の科目の世界史前倒しで潰れた分の授業をやることになります。
#どのみち、1,2年生で世界史をやらない予定だった人も、
#世界史をやるわけですから、時間割の組み直しは必要でしょう。

世界史の教員が複数いる学校では、
たとえば教員が3人いる学校なら、
「東洋史」「西洋史」「近代史」みたいに
分担すれば、教員のやりくりも多少は楽になるでしょう。

それでも、教員のやりくりがつかない場合には、
40人教室ではなく、もっと広い部屋(会議室の類など)で
やればいいと思います。
#いざとなったら、体育館の一部を...。

情報の補習では、PCの数とかが制約になる場合も
あるのかも知れませんが、
世界史ではそれくらいのことはしてほしいものです。

それに、70時限を超える生徒にはリポートの課題だそうですが、
リポート提出って、受験で使わない科目の授業を入試前に
内職黙認で受けるよりも、実は酷なのでは、という気もします。
#履修漏れの学校の体質からして、補習は内職黙認のはず。

個人的には、世界史のリポートというと、
大学1年夏休みの般教(一般教養科目)の東洋史の
リポートの宿題に、不当に時間をかけすぎて、
フランス語のテスト勉強が手薄になったことが
思い出されて、ちょっと嫌ですね。

それはさておき、
金持ちの親の中には、地元大学の「職安」に
「世界史リポート課題の代筆」とかいう
アルバイトの募集を出すのがいそうで、
そういう意味でも、嫌ですねぇ。
#大学の「職安」というのは、大学の事務方の中で
#学生のアルバイトの斡旋を扱う部署のことです。

「課題の代筆」で募集を出すと露骨過ぎるので、
「世界史の家庭教師」の名目で実は代筆とか。

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このページは、村瀬 泰一が2006年11月20日 01:59に書いたブログ記事です。

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