混合診療、東京地裁判決

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各種報道によると、一昨日(11月7日)、東京地裁にて
混合診療に健康保険を適用せず
患者の全額負担とする制度を、
違法とする判断が下されたそうです。
#まだ地裁ですけど。

NIKKEI NETの該当記事
ウェブ魚拓によるキャッシュはこちらです。

私のような素人から見ると、
最低限の基本的な部分を保険でカバーして、
それ以上の部分を「オプション」として実費負担、
というやり方の方がすっきりします。

特に、現在の日本の健康保険は、
ちょっと何か追加しようとすると、
簡単に保険外になってしまう印象があります。

まぁ、私は、高校出てからは
病気になっても病院に行かないし、
怪我で病院にかかったことが3回くらいと、
あとは虫歯で歯医者へ行ったくらいですか。
ですから、私の印象といっても、
偏見である公算が他の分野以上に高いのですが。
#ただ、2005年夏に歯医者に行った時に、
#保険外のちょっと高い薬品を使った時に、
#「なんで、これくらい保険がきかねぇんだ?」
#と思ったのは確か。
#ただ、なぜかあの時は混合診療ができたけど。

な、わけで、本当は「国民皆保険」も
個人的には有難迷惑で、あえて「国民怪保険」などと
表記することもあるのですが。
#保険料をむしり取られて、ちょっとやそっとの病気では、
#病院に行く金が惜しい、という逆説的な状況。
#抵抗力の落ちてる時に病院へ行くのが
#かえって怖いということの方が大きいけど。

あるいは逆に、今は保険の範囲内の治療も
月1万円くらいまでは全額自己負担にして、
保険の適用は、それを越える部分に絞り、
そのかわり、命に関わる重大な病気を根本的に
治すために先端医療を使う場合などには、
もっと広く保険の適用を認めるというのも
一つの考え方かも。
#難病の人の治療のための募金などの報道とかを
#見るたびに、そう思います。

まぁ、いずれにせよ、
保険適用外の治療が混じったとたんに、
本来なら保険の適用範囲のものまで
保険が効かなくなるというのでは、
一部の大金持ち以外は、
医療の水準を最低ラインで揃えることになり、
かえって医療の質を下げることになると思うのですが。

あ、健康保険というと、「保険料」「保険税」という形でなく、
患者窓口負担と国庫負担だけにしてくれれば
もっと良いと思うのですが。
#財源は消費税増税で。
それについては脱線になるので、
ここでは詳しくは書きません。
以前に『年金と消費税率』で、ちょっと書いてます。
あの時は、国民年金保険料の話がメインですが、
基本的な立場は健康保険についても同様です。
要は、保険料・保険税は、
実は消費税より逆進的だということです。

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このページは、村瀬 泰一が2007年11月 9日 23:02に書いたブログ記事です。

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