18日の日本経済新聞朝刊によると、
「ノキ弁」とか「タク弁」といった就業形態の
弁護士が出ているそうです。
下の写真は、その切り抜きをスキャナで取り込んだものです。
#大きくて1回のスキャンで取り込めなかったので、
#2回に分けて取り込んで、画像をつないであります。
サムネイル画像(128*240)をクリックすると、
480*900に拡大表示します(約300KB)。
抜粋すると、
>新人「ノキ弁」増加中
>先輩事務所 机借り給料はなし
>
> 先輩の事務所の机を借りるだけで給料はもらわない
>「軒先弁護士(ノキ弁)」になる新人弁護士が増えている。
>司法試験の合格者が段階的に増え、就職先が減った
>ための苦肉の策だ。自宅を事務所として登録せざるを
>得ない"タク弁"の新人も目に付き始めており、日弁連は
>一人事務所に新規採用を促すなど、就職先の確保に
>努めている。
>
> 司法試験に合格後、司法修習を終えた新人弁護士は、
>まず先輩弁護士の事務所に就職し、給料をもらいながら
>仕事を覚える「居候弁護士(イソ弁)」になるのが一般的
>だった。
> しかし、最近はまれな存在だったノキ弁や"タク弁"になる
>新人が増加。日弁連が今年一月、二〇〇四年の旧試験に
>合格した「旧五十九期生(千四百九十三人)」を対象に
>就業状況を調査したところ、ノキ弁とみられるのは二十数人、
>希望せずに"タク弁"となった弁護士が数人いることが分かった。
(中略)
> 給料の保証がないまま自ら仕事を探さねばならない
>ノキ弁や"タク弁"は駆け出し弁護士にとって厳しい環境だ。
>特に"タク弁"は事務所の先輩からアドバイスさえ受けられる
>立場になく、事務機器を自費で購入しなければならない
>金銭面の負担も重い。
とのことです。
やはり、法曹有資格者の数が増えすぎて、
法曹有資格者数から裁判官・検察官の数を引いた値が、
社会の中に棲息しうる弁護士の数を
超えてきているのかもしれません。
「社会の中に棲息しうる弁護士の数」という概念については、
『司法修習二回試験、71人不合格』の後半に
説明してあるので、そちらを参照下さい。
#そこでは、「ある社会の中で生存しうる弁護士の数」という
#表現になっていますが、同じ意味です。
なお、NIKKEI NETの該当記事は
ウェブ魚拓でキャッシュする前にリンク切れになったようですが、
『PINE's page』というブログの『 何でも、略するなぁ。』というエントリーに
引用されていることも付言しておきます。
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