思いやり予算協定案の承認

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報道によると、25日に、いわゆる「思いやり予算」
つまり、在日米軍駐留経費の日本側負担 についての
新しい特別協定案が国会で承認されたそうです。

参議院では野党の反対多数で否決されたのですが、

この協定は条約として扱われるため、
憲法61条による60条2項の準用により
衆院での可決が優先し、
両院協議会を経て国会の承認がなされました。


<補足> 憲法60条・61条

(第60条1項)
 予算は、さきに衆議院に提出しなければならない。

(    2項)
 予算について、参議院で衆議院と異なつた議決を
 した場合に、法律の定めるところにより、
 両議院の協議会を開いても意見が一致しないとき、
 又は参議院が、衆議院の可決した予算を受け取つた後、
 国会休会中の期間を除いて三十日以内に、
 議決しないときは、衆議院の議決を国会の議決とする。

(第61条)
 条約の締結に必要な国会の承認については、
 前条第二項の規定を準用する。


ここでは、思いやり予算の内容については触れません。

ですが、「衆議院の優越」で覆されたとはいえ、
条約案が国会で否決されたのは、
衆参両議院を通じて戦後初めてとのことです。
そこで、択一の知識問題対策との兼ね合いで、
備忘のために書きました。

協定案が参議院で否決されたことについての
NIKKEI NETの該当記事
ウェブ魚拓によるキャッシュはこちらです。

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このページは、村瀬 泰一が2008年4月26日 22:08に書いたブログ記事です。

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