穀雨。本格的な…。
(2008年4月20日穀雨執筆開始、翌日早朝脱稿)


今日は、二十四節気の一つ、穀雨(こくう)です。

いよいよ本格的な春になったと言っても良い時期でしょう。

当サイトでは、『立秋、暑くて当たり前。』以来、
立春ではなく春分こそが冬と春との境目としてふさわしく、
立夏は、夏の始まりではなく、「春たけなわのころ」だ、
という趣旨のことを度々書いてます。
また、半月ほど前に清明について、
春の訪れを実感する季節」と書きました。
であれば、春のピークの立夏の前後で、半月ずつ幅を取った、
穀雨立夏小満の約1ヶ月間の時期は、
本格的な春」と言えるでしょう。
つまり、今の時期は、本格的な春になった時期と言えるのです。


また、個人的な話で恐縮ですが、
今年の穀雨、つまり今日は、母の日の3週間前。
司法試験(旧司法試験)の択一(短答式試験)の、
司法試験予備校による「模試」のシーズンが始まる日です。
先週までは「模試」でなく「答練」だったのですが、
いよいよ名称が「模試」に変わりました。
つまり、本格的な択一直前期に入ったということです。

調べてみると、伊藤塾では先週から「模試」をやってるようですが、
多くの予備校では今週または来週からです。

なお、旧司法試験受験界において、
母の日」とは択一本試験を指す、ということは、
以前に『立夏です。気がつけば、...。』の下の方で書いたとおりです。

「答練」と「模試」とで、どう違うのか?と問われると、
論文の答練と模試の違いはともかく、
択一の答練と模試とでは、実施形態に大きな違いはないのですが…。

ですが、まず、択一の「答練」は、
複数の曜日・時間帯の枠が設定されていて、
その中から受ける日を選択することができる場合が多いです。
これに対して、択一の「模試」は、日曜もしくは祝日に、
基本的には全国一斉に実施されます。

Wセミナー(早稲田セミナー)は、諸事情により、
熊本だけ数時間早く実施しているようですが。

あ、Wセミナーといえば、秋には、本番(60問、3時間30分)とは
異なる実施形態(1回20問?)の択一答練を開講してたような…。
私は、昨年秋には辰已法律研究所の60問答練を受けてましたけど。

あ、そういえば、LEC(東京リーガルマインド)では、
他校の択一答練にあたるものを「択一模試ハイレベル編」と称し、
直前の模試を「択一模試ファイナル編」と称しているみたいです。
しかもファイナル編も土・日のうちから選べるそうです。

まぁ、これらは、択一の「答練」と「模試」との比較の上では、
例外的な事例と考えて良いでしょう。

また、択一の「答練」の成績表は予備校の窓口にて返却されますが、
「模試」になると成績表は郵送が原則になります。

要は、「答練」より「模試」の方が、本試験に近い時期に、
より本格的に実施されるということでしょう。

なお、先ほど、「論文の答練と模試の違いはともかく、」と書いたので、
論文の模試と答練の違いも書きます。
まず、論文の模試は、本番と同じ日程・時間帯、つまり
1科目2時間*1日3科目*2日間(6科目)で、実施されます。
これに対して、論文の答練は、一般的には、
1回につき「1科目2時間」分だけを受けるものです。

#そういえば、今まで模試や答練について書いたことは、
#全て、通学での受講に限定してのことです。
#通信については、予備校ごとにシステムの違いが大きくなることもあり、
#割愛しています。御了承下さい。

論文の話はさておき、いよいよ択一の「模試」の季節に入ったわけで、
つまり、本格的な択一直前期に入ったということです。

そういう時期ですので、このぐらいにしておきます。


最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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