処暑、暑いのもあと少し…か?

(2008年8月23日処暑執筆開始、翌日未明脱稿)


今日は、太陽の視黄経が150度となる瞬間を含む日、
つまり、処暑(しょしょ)です。

以前に『小暑、ちょっと暑い...。』で、書いたこととも重複しますが、
小暑(しょうしょ)」とは、漢字でも仮名でも、1字違いで
1ヵ月半ほどずれますので、ご注意下さい。

以前に、『立秋、暑くて当たり前。』や
立春、寒くて当たり前。』などで、引用した文の出典である、
「新版 天体観測ガイドブック(『天文年鑑』を100%活用するために)」
(鈴木敬信 著 誠文堂新光社 刊) によりますと、

> 8月も下旬になりますと暑さがやわらぎ、朝夕はしのぎやすくなります。
> 処暑(しょしょ)はこれを意味します。処とはおちつくこと、
> 暑さが処分された、と考えてもよろしいでしょう。

とのことです。
# 句読点の表記、改行の位置、一部の文字の色などは
# 変更しています。
# なお、 > は引用記号です。

たしかに、今年(2008年)の東京の場合は、ここ2日ほどかなり涼しくなりました。
しかし、昨年(2007年)の今頃は『熊本で57日連続真夏日』の、まだ前半です。
東京でも、9月になってから年間の最高気温を記録する年もありました。
例えば、2000年9月2日の東京の最高気温37.8度は、
この年の東京での年間最高気温となりました。
#気象庁のホームページのこちらの表
#(「 気象統計情報>過去の気象データ検索>月ごとの値 」の「東京 2000年」)から、
#2000年の年間最高気温が37.8度であり、それは9月に出たものであることがわかります。
#さらに、こちらの表(「 気象統計情報>過去の気象データ検索>日ごとの値 」の
#「東京 2000年9月」)から、その日付が9月2日であることもわかります。
このように、処暑を過ぎても、まだ暑さが続くこともあるようです。

立秋以降は「暦の上では秋」などという風習もありますが、
以前に、『立秋、暑くて当たり前。』などに書いたように、
立秋が暑さのピークの時期であると考えると、
むしろ秋分が夏と秋の境目の時期と考えることになり、処暑とはいっても、
「夏」が、まだ3分の1ほど残っていると考えるべきなのでしょう。

とはいえ、立秋の頃と比べると、涼しい日が増えてくるのも、また確かです。
これからの時期は、涼しいのに真夏の感覚で油断したり、
真夏の疲労の蓄積などから、夏風邪などを引きやすい時期です。
#「真夏の疲労」などと書くと、「東京みたいな涼しい所にいて…」と
#熊本にいる人に叱られそうですが、
#個人的には、小中学校が休みのこの時期は、仕事が忙しい時期なのです…。
ということで、体調管理にも、お気をつけて下さい。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


村瀬 泰一 どっとこむ TOPページ に戻る。
二十四節気シリーズ カテゴリーページ に戻る。