4月24日に実施された、全国学力テストの結果が
今月24日に公表されたそうです。
25日の日経の朝刊の41頁に、公立校のみを集計した
都道府県別・科目別の平均正答率が掲載されていました。
ここでは、全国平均と東京都と熊本県との分だけ、
転載しておきます。
小学校(公立のみ) | 中学校(公立のみ) | |||||||
国語A | 国語B | 算数A | 算数B | 国語A | 国語B | 数学A | 数学B | |
全国 | 81.7 | 62.0 | 82.1 | 63.6 | 81.6 | 72.0 | 71.9 | 60.6 |
東京 | 82.8 | 66.0 | 83.7 | 65.7 | 81.6 | 72.0 | 71.4 | 60.6 |
熊本 | 82.8 | 62.0 | 83.7 | 63.6 | 82.7 | 74.0 | 72.8 | 62.9 |
国語も算数・数学も、「A」が基礎問題で、
「B」が応用問題です。
ここで興味深いのは、
公立小学校では東京が熊本より成績が良いのに、
公立中学校では熊本が東京より成績が良いことです。
以下は私の仮説です。
東京の公立小では有名私立中の入試に向けて
勉強している人が平均(特にB問題の正答率)を
上げていると思われます。
これに対して、熊本の公立小では、
「中学入試?何それ?入試って高校入試からだろ?」
という感じで、あまり勉強してませんから、あんな感じでしょう。
東京の公立中では、学力または経済力の制約で、
国立・私立に「行けなかった」人の割合が高いので
あんな感じ。
これに対して、熊本では公立高校の方が進学実績がいい
(今春の東大・一橋・京大についてはこちら)ので、
勉強ができる生徒もあえて公立中に行く場合が多く、
そうした層が平均を上げているのでしょう。
#公立中へ行くのが当然という感覚の人が多いのですから、
#「あえて公立中に行く」という表現は不適切かもしれませんね。
#「あえて私立中を受験する理由がない」と
#いうのなら正しいでしょうが。
以上は、あくまでも、私の仮説ですけどね。
全国学力テストの結果公表についての
YOMIURI ONLINEの記事の
ウェブ魚拓によるキャッシュはこちらです。
全国学力テスト、
正しくは「平成19年度全国学力・学習状況調査」と
言うのだそうですが、その結果については、
国立教育政策研究所のサイトのこちらから
閲覧できます。
上に転載した正答率の元データと思しき資料は、その中の、
「4.平成19年度全国学力・学習状況調査 調査結果資料」
の下の方にある、
> <都道府県>
> 1.実施概況
> (1) 実施概況 都道府県
> ○小学校(PDF:94KB)
> ○中学校(PDF:98KB)
というリンクから閲覧できます。
…って、上のリンクからも直行できます。
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