しかし、各種報道によりますと、
九州新幹線(鹿児島ルート)が全線開通しても、
山陽新幹線との相互乗り入れはしても、
東海道新幹線との相互乗り入れは
行われないことになりそうです。

YOMIURI ONLINEの該当記事へのリンクを張ります。
ウェブ魚拓によるキャッシュはこちらです。

九州新幹線の東京乗り入れが出来なくなってしまった理由は
いろいろあるそうですが、その中でも最も深刻なものは、
九州新幹線の駅が全て８両編成を前提につくられる
ということのようです。

東海道新幹線の車両は16両編成です。
東海道新幹線の輸送力は限界に近いため、
輸送力に劣る８両編成の列車が乗り入れたら困るのでしょう。
だから、8両編成の九州新幹線との相互乗入れを拒むのも、
仕方ない気はします。
＃本音としては、季節限定列車が走ったり走らなかったり
＃している時間帯に、九州からの8両編成を
＃1日数往復ほど受け入れるだけの度量を
＃見せて欲しい気もするけど、ここでは深入りしない。

実は、九州新幹線の800系電車の座席が４列だと知って、
「こんな車両、JR東海が乗り入れを拒むんじゃないの」という
嫌な予感がしていたのです。
＃東海道山陽新幹線の普通車の座席は５列。
かといって、東海道山陽新幹線の車両は、
九州新幹線の急勾配(35パーミル）の坂に
対応できないと聞くし。

まぁ、実際には、この800系車両は、東海道はおろか
山陽新幹線にも乗り入れないらしいのですが、
それはさておき...。

各種報道や各種サイトで見聞きしたことをまとめると、
博多～熊本は毎時4本(=4往復)で、
そのうち2本は、博多～鹿児島中央とのこと。
で、毎時1本程度、山陽新幹線に乗り入れるとのことです。

と、いうことは、こんな感じでしょうか。
＃山陽新幹線の現行ダイヤと見比べながら
＃詳細な予測を某有名掲示板で議論しているような
＃人々が見たら、笑われそうな稚拙な予想ですが。

A．ふだんの1時間
　　(1)博多～(やや速達、8両)～鹿児島中央
　　(2)博多～(各停、8両)～熊本
　　(3)新大阪～(速達orやや速達、8両)～鹿児島中央
　　(4)博多～(各停、8両)～熊本

＃ここでいう「速達」とは、博多・鹿児島中央間で熊本のみ停車、
＃「やや速達」とは、博多・熊本間はノンストップか久留米のみ
＃停車で、熊本以南は各駅停車、という感じです。

だったら、熊本と鹿児島中央だけでも
16両編成対応ホームにすれば、
トラブル発生時に16両編成電車が
熊本以外の途中駅に停車する時には、
一部車両のドアだけ開けるようにして、
1日4本程度、16両編成の東京発着を走らせることは
十分可能なように思えます。

九州新幹線に16両編成を走らせても採算が取れないと
思い込んでいる人もいるでしょうが、
新大阪発着8両の代わりに東京発着16両が走る時は、
その前後の博多発着8両を減便すれば、
トータルでの輸送力供給量は変わりません。

大雑把に言えば、1日に4回ほど、
さっきの「A」の代わりに

B1．東京発着の入る1時間
　　(-)博多～(やや速達、8両)～鹿児島中央
　　(2)博多～(各停、8両)～熊本 ←Aより10～15分ほど早く出発
　　(3)東京～(速達、16両)～鹿児島中央
　　次の1時間の(1) 博多～(やや速達、8両)～鹿児島中央
　　　　↑Aより15分ほど早く出発
　　(4)博多～(各停、8両)～熊本 ←Aより15分ほど遅く出発

とすればいいのです。
まぁ実際には、山陽だけの「ひかり」が延びてくる
A(3)新大阪～(速達orやや速達、8両)～鹿児島中央
の代わりに、東海道・山陽の「のぞみ」を延ばす
B1(3)東京～(速達、16両)～鹿児島中央
を走らせるとなると、もっと複雑になるのでしょうが。
輸送量としてはAと同じ計算ということです。

ただ、これだと、熊本と鹿児島中央の間は
どうしても待ち時間が長くなるので、
沿線住民の不平が出るかもしれません。
＃鹿児島本線の八代～川内は第三セクターだし。

だったら、東京発着16両の一部を熊本発着にして、

B2．東京発着(熊本以北)の入る1時間
　　(1)博多～(各停、8両)～鹿児島中央
　　(2)東京～(速達、16両)～熊本
　　(3)博多～(各停、8両)～鹿児島中央
　　　　　↑Aより10～15分遅く出発
　　(-)博多～(各停、8両)～熊本

みたいな感じにしてもいいです。
＃地域エゴの観点からは、熊本駅だけ16両編成対応にして、
＃1日4本、こんな感じにしてしまってもいい(笑)。

1日4本というと、少ないような感じもしますが、
新幹線は24時～6時は運転しないみたいなので、
東京～鹿児島中央だと、遅くとも17時台には
始発駅を出発する必要があります。
ですから、ほぼ4時間おきです。

ちょっと間隔が長いような気もしますが、
全くない場合と比べると、まぁ我慢できる範囲でしょう。

そもそも...。
　　　　　　　　　　→(弐)へ続きます。