日銀総裁が3月19日の福井前総裁の任期満了により
3月20日から空席になっていることは、
『日銀総裁空席確定』で書いたとおりです。
しかし、今日やっと、白川方明副総裁を総裁に昇格させる
政府案が、衆参両院の本会議において
与党や民主党などの賛成多数で同意を得られたそうです。
NIKKEI NETの該当記事の魚拓はこちらです。
しかし、白川副総裁の総裁昇格で
副総裁に欠員が出るところ、
副総裁に渡辺博史一橋大教授を充てる案は、
衆院での同意は得られたものの、
参院では野党の反対で不同意となりました。
日本銀行の正副総裁は、総裁が一人で副総裁が二人と
いう体制であるのが、本来の状態なのだそうです。
ですが現状は、白川総裁と西村清彦副総裁だけで、
副総裁のうちの一人が欠員という状態です。
つまり、総裁の空席こそ解消されたものの、
異常な状態はまだ続いているわけです。
各種報道によると、民主党が渡辺副総裁案に反対したのは
渡辺氏が前財務省財務官だからだそうです。
先に『日銀総裁空席確定』で書いたことの
くりかえし(というより引用)になりますが、
>どうも、民主党には、官僚(及び官僚OB)を叩けば
>日本が良くなるとでも思ってる人が多いみたいで、
>そういう一面には、少なからず違和感を感じます。
>#いわゆる「天下り」に対する感覚的な批判も含めて。
全く困ったものです。
さすがに、今回は民主党の中にも一部に
いわゆる「造反者」が出たそうです。
それが、進歩といえば進歩でしょうか。
#「造反」という表現の適否についての私の個人的意見は、
#以前に書いた『比例議員の「造反」は?』を
#読んで頂ければわかるかと思います。
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