今年は2月1日が日曜日だったため、
最初の平日は2日の月曜日ということになります。
#余談ですが、月の最初の平日が2日であることを
#主に相場の世界で「二日新甫」というそうです。
#余談ついでに、今年の8月は、1日が土曜、
#2日が日曜、で3日の月曜が最初の平日なので、
#「三日新甫」といいます。
そういった事情で、いつもの年は2月1日の官報に出る
翌年の暦要項が、今年は2月2日の官報で公告されました。
で、司法試験の願書を出した後に、
霞ヶ関の政府刊行物センターで、2日の官報の、
いわゆる「本紙」を買ってきました。「第5002号」とあります。
金136円也(消費税込)。
#官報には「本紙」の他に
#「号外」と「政府調達」というのもありますが、
#暦要項が載っているのは、「本紙」です。
ちなみに、霞ヶ関の政府刊行物サービスセンターは、
17時過ぎまで営業しているみたいです。
個人的な話で恐縮ですが、実は、数時間前まで
同センターが17時閉店だと思いこんでいたので、
17時少し前に司法試験の願書を出した後に、
『司法試験出願(2009)』で掲げた法務省赤レンガ庁舎の写真
を撮る前に、
まず政府刊行物センターに行ってしまいました。
そのために、この写真が露出不足気味になってしまいました。
#上のサムネイル画像をクリックしても、拡大表示せずに、
#『司法試験出願(2009)』に移動します。
#そちらのサムネイルをクリックすると、
#元の画像が表示されます。
個人的な話はここまでにして、
以下は、2日の官報の該当部分をスキャンしたものです。
まず、25頁。
このページの右下部分から暦要項が始まります。
このページの暦要項の部分は、
表題部分と祝日の一部だけです。
次に26頁。
祝日の残りと、日曜表と、二十四節気・雑節と、
月の朔弦望(新月・半月・満月)の日時、そして
東京の日の出・日の入りの時刻(10日おき)の一部です。
そして27頁。
東京の日出入の時刻の残りと、日食・月食の予報です。
このページの末尾までで暦要項は終わりで、
28頁からは別の記事です。
いずれも、サムネイル画像(128×96)をクリックすると
元の画像(640×480)が表示されます
(25頁は約252KB、26頁は約209KB、27頁は約221KB)。
ちなみに、国立天文台天文情報センター暦計算室のサイトでも
2010年の暦要項を見ることができます。
#PDF形式で、約43KBあります。
インターネットで官報を閲覧できるサイトについての情報は、
昨年2月に書いた『暦要項2009』や、
一昨年2月に書いた『来年のことを言うと鬼が笑う』を、
参照して下さい。
で、来年(2010年=平成22年)の暦要項の見所。
昨年の2月1日に出た今年の暦要項みたいな
「9月の五連休」とか皆既日食といった派手さはありませんが、
月食は多いです。3回あります。
しかも、3回とも日本で見られます。
#日食については、後述します。
まず、1月1日未明の部分月食。
食の始め 03:51.6 、
食の最大 04:22.7 (最大食分0.082)、
食の終わり 04:53.8 とのこと。
#月食の予報時刻は0.1分刻みの表記になっています。
#なお、月食の時刻と最大食分は、その時に
#月が地平線より上に出てさえいれば、日本全国共通です。
#というか、時刻の表し方の違い(時差など)に留意すれば
#世界共通です(月が地平線下にある地域以外は)。
「新年カウントダウン」と「初日の出」の間に月食という
スケジュール?には、評価が分かれるかもしれません。
次に、6月26日夜の部分月食。
食の始め 19:16.5 、
食の最大 20:38.5 (最大食分0.542)、
食の終わり 22:00.3 とのこと。
なお、九州などでは「食の始め」は「月の出」の前らしいです。
但し、「月出帯食」(月食の途中で月の出になること)の地域が
限られるためか、月の出の時刻は載ってませんでした。
天気どうかなぁ、都合どうかなぁ、・・・。
#世間的には来年6月26日は土曜日なんだけど。
そして、12月21日夕方の皆既月食。
全国的に「月出帯食」なので、食の始めの時刻は不掲載。
皆既の始め 16:40.4 、
食の最大 17:17.0(最大食分1.261)、
皆既の終わり 17:53.6 、
食の終わり 19:01.7 とのこと。
全国的に「月出帯食」なので、
食の始めの時刻の代わり?に、月の出の時刻が載っています。
東京の月の出の時刻は 16:22.9 で、
この時点での食分は、0.770 です。
熊本は載ってなかったので、福岡のを転載しますと、
福岡の月の出の時刻は 17:08.0 で、この時の食分 1.242 。
つまり、皆既食の途中での月の出になります。
#ちなみに、暦要項の中の説明文によりますと、
#「石垣島周辺では皆既食が終わってから月の出となる。」
#とのことです。
年の瀬の火曜日の夕方です。
あと、まぁ、一応、日食もあります。
#西日本の人にとっては「一応」ってことはないでしょうが、
#東京では「一応」です。理由は、これから書きます。
「1月15日 金環日食」とあります。
但し、日本では部分日食ですけど。
東京では、食の始め 16:48:17 、日の入 16:51:38 。
そうなんです、日食の途中で日の入になる「日入帯食」なんです。
しかも、食の始めが日没の直前なので、
日の入の時点での食分が 0.043 しかありません。
#なお悪いことに「日の入」とか「日没」というのは、
#太陽が完全に隠れて、太陽の上端が地平線と重なった瞬間。
#つまり、太陽の下の方が見えなくなるのはもっと早いです。
#現実の地平線は「山ありビルあり」であることをも考慮すると、
#東京では見えないと思った方がいいかもしれません。
欠けるのが太陽の上の方なのか下の方なのかも
気になりますが、ここからはわかりません。
福岡だと、食の始め 16:45:29 、日の入 17:33:16 、
日の入の時点での食分が 0.586 。
#そういえば、月食と違って、
#日食の予報時刻は1秒刻みの表記になっています。
西日本では、そこそこ見えそうです。
#但し、来年1月15日は金曜日。
#成人の日が毎年1月15日だった頃なら
#週休2日制の人にとっては3連休の1日目でしたが、
#あいにく、平日の夕方です。
あと、
「7月12日 皆既日食 日本では見られない。」
というのもあります。念のため。
最後になりましたが、
来年の「春分日」は3月21日ですので、
「春分の日」は3月21日になります。
#3月22日は振替休日。
来年の「秋分日」は9月23日ですので、
「秋分の日」は9月23日になります。
なお、天文学上の概念である「春分日」と、
祝日法上の「春分の日」との違いについては、
『 二十四節気シリーズ』の中の『 春分。いよいよ春です。』に
書いてありますので、そちらを御覧下さい。
「秋分日」と「秋分の日」との違いについても
そちらに書いてあることと同様のことが妥当します。
コメント (1)
投稿者: 村瀬 泰一:
今日(2010年1月15日)の夕方の日食、
日本からだと欠けるのは下の方らしいですね。
東京からは無理っぽいです。天気は良さそうなのに。
西日本の皆さん、頑張って(?)ください。